同じ家でも日の当たり方によって、出る症状かわるの?

南側
日射によるヒビ割れが、起きやすい

特に紫外線の影響を受けやすい南側。色あせ、チョーキングの順に劣化が始まる。チョーキングは防水性が失われているサイン、建物内部へ雨水がしみ込む可能性がある。また、サイディングのつなぎ目であるシーリングにもヒビ割れが生じるため注意しよう。

適した施工

・劣化が進んだ既存塗膜は剥がれの原因となる。高圧洗浄で洗い落としてから、塗装しよう。
・既存のシーリングや目地内のホコリなどをしっかり取り除き、新しいシーリングに打ち替える。

北側
湿気が多いためカビや藻に注意

日の当らない北側は、コケや藻が発生しやすい場所。塗膜の劣化により外壁の防水性が低下すると、壁の表面にコケや藻が発生する。外壁や屋根を直接傷める原因ではないが、他の場所よりも多く水分を浴びているため、塗服も劣化しやすいといえる。

適した塗装

・コケや藻に効果的なのは、前のバイオ洗浄。バイオ洗浄で殺菌し、塗装面をきれいにしてから塗装する。
・数年経つと再びコケや藻が発生する可能性があるので、塗料は「防コケ・防藻・防カビ」性能があるものを選択。

まとめ
同じ家でも、日なたと日陰では異なる症状が出る。点検するときには、外壁の一面だけを見るのではなく、建物全体をチェックすることが大切。

出典:株式会社ザメディアジョン 「リフォーム費用や工数がわかる!会社の選び方がわかる!外装リフォームの教科書2019完全保存版」